teke teke my life 子育て編

子育てとか中学受験に向けた対応とかの記録の保管庫。

生成AI(ChatGPT)をサピックスの補助に使う場合の効果と注意したほうがよさそうな点について

足元、サピックスの教材で取り組むことの難易度の高まりもあり、なかなかスッと子どもに説明できない部分があり、生成AIを活用するか…と試しています。

ハルシネーション(うそをつくこと)があるので、さすがに勝手に使ってね、という感じでもないのですが、まあ意外に使えるな、ということで。

なお、GPT5を使う前提でございます。無料版でもそんなに使用回数に困ることはないかな…って感触です。

ChatGPTが良さげなところ

説明しづらいことを説明する際の補助に使いやすい

サピックスの問題の難易度の高さや、回答の解説が必ずしもすべての問題に付与されているわけでもないこともあり、特に算数については、解説が難しいことが相応にあります。

そういった場合の子どもへの解説の補助材料として使用するにはちょうど良いツールではあります。

もちろん、正規の解き方と異なるケースもあるので、メインのツールとして使うにはちょっと問題がある可能性があります。

が、まあ解説がないものについて、親も含めた理解を促進するために使用する分には、良いのではないかと思います。

意味や例文、問題などを多く出せる

また、国語などでは、例文や意味を多く出せるので、実際の使用シーンに合わせた説明が出来る点も優秀です。

もちろん、辞書を引いて解答するのがベストではあるのですが、生成AIは実質的に辞書を取り込んでいるものでもあります。

その点、国語の言葉に関しては、そこまでハルシネーションを気にしなくても良いかな、という印象です。

同じように、社会や理科の問題をさっといくつか生成することができるのも、(親がハルシネーションかどうか判別できる前提ではありますが)良い点だと思います。

子どもに対する前向きな取り組みのメッセージを出せる

これは子どもによるのかもしれませんが、子どものやる気がでないときにChatGPTと子どもを対話させると、親ではない第三者からの「頑張ってやってみようよ!」というメッセージが出るので、良い方向に向かうシーンがありました。

まあ、大人でもChatGPTをモチベーション支援Botとして利用するとやる気が出るので、それもそうか…という気がしますが。

親と一緒に使う前提ではありますが、やりたくない!というときには、少しChatGPTとのchat画面を開放して、ChatGPTを調停役として子どもからの愚痴を言わせてみる、というのも手かもしれません。

ChatGPTのよろしくないところ、注意すべきところ

ハルシネーションに加えて、中学受験の常識との乖離がある

生成AIの注意点と言えばハルシネーション、というぐらい、わからない場合に嘘をつくのは有名な話です。

それに加えて、中学受験は中学受験の範囲という世の中の常識とは異なる文脈が存在するため、求められている内容と乖離するケースが生じることがあります。

特に、理科においては、中学受験の単純化された理科の世界と、実際の物理化学とは少し異なる部分があり、必ずしも実際の世界の常識的な回答が中学受験における単純化された理解と合うわけではありません。

そのあたり、注意しておかないと、変なハマり方をする可能性は相応にあります。

(実際、利用当初ですぐにいくつかぶち当たったりしています…正しいけど少し違う…)

すぐに画像を出して説明しようとするが、イマイチな画像出しがち

また、日本語を描写するのがあまり得意でない(中国語と混じる)という点もあり、画像での説明はあまり得意ではないように見えます。

特に、画像で図表を作成させた場合に顕著で、微妙に読めるけど中国語混じり…みたいな出力結果が出がちです。

画像作成も無料版ですとそう数も出来ず、時間もかかるので、あまり画像生成はさせないほうが良いと思います。

尚、表をアスキーアートで描写させる分にはわかりやすいものをパッと出してくれるので、画像を依頼するのではなく、アスキーアートなどを組み合わせて表を描写させるのは悪くなさそうではあります。

トータル、監督補助としては結構使える

というわけで、まあ印象としては結構使えるな…という感じでした。

ハルシネーションの問題があるので、若干理科では使いづらいのと、社会についても親が知らないようなマニアックな話はハルシネーションの区別がつかないので危険かな…とは思います。

一方で、算数や国語に関しては、あまり心配はなく、わかりやすい説明も出てくる上、更問もできるため、悪くなさそうです。

また、どうしても親が子供に教えるのは子どもにとって反発心を招く部分もあるため、なかなか勉強の場の雰囲気をほどよく維持するのがしんどいのです。

その点、ChatGPTを併用して、第三者を用意すると、少なからず、子どもが冷静に戻る瞬間が出来るので、雰囲気をちょうどいい空気に維持しやすいようです。

まあ、良し悪しはあると思いますが、少なくとも親の補助ツールとして使う分には結構有効なツールという印象ではあります。

令和の中学受験では併用してやっていった方が賢いのかもしれないすね。