上の子が通っているサピックスですが、前回のマンスリーテストから早くも1か月経過し、またテストがやってきました(n回目)。やはり頻度が高い。
マンスリーテストでクラス昇降があったすぐあとにまたクラス昇降と、1か月おきのクラス上下移動は激しく感じますが、子どもにとっての1か月は我々が思うよりも長いので、そんなもんなのかもしれません。
いつもどおり、組み分けテストの印象を書いておきます。一応、国語以外全問解きましたが、うん、まあ大人でも普通にしんどいですね…(ぼくがやって8割ちょいぐらいだった)
全体的な配点や難易度の印象
配点は算国150、理社100で変わらず。マンスリーよりむずい
全体の傾向も配点もいつもと変わりませんでしたが、全体的にマンスリーよりハードルが高い感じがしました。
範囲が広めなので、きちんと腹落ちしているかが求められている感じです。
相変わらず算数国語がしっかりできている必要があるのと、社会が難しいのは変わらずです。
いっつもそればっかり思っちゃうんですけど、社会の子どもへの要請レベルが高い。
理科はピンポイントでむずかしいなーという問題はあるものの、まだ一般小学生に親しみがある感じなんです。
一方、社会は本当に日ごろから色んな経験をしていないとしんどいですね。これは…。
いや、求められる社会の見方を考えると、こうなるのはわかるわけですが。それにしても、いやはや。
各教科7割取れればかなり上出来、単科目でも9割はすごい(いつも通り)
7割取れればかなり上位に達するのはいつも通りですが、マンスリーテストよりも少し難しめなので、0.5割ぐらいは割り引いて見る感じなんですかね。
7割取れている科目があったらかなり上出来です。
大人の僕が国語以外ざっと解いてみた感じ、9割取れる教科は社会ぐらいで、算数も理科もなんとか8割でした。むずかしい…。
(算数は計算誤りや凡ミスもあったので、150取れそうですが、あの量を電卓なしでやると計算ミスったり、前提条件読み間違えますね…)
得意な教科なら7割取れてて欲しいところではありますが、実態としては6割取れてたらとりあえず現段階では良しとするのがいいんじゃないかなーという印象です。
各科目の印象
算数
傾向不変だけど、範囲が広い分単問の難易度は控えめ
算数はいつもと変わらず、基本問題で100点、応用問題で50点ぐらいの配点イメージです。
基本問題でも1問6点、応用問題でも1問6点で、複雑な問題を解いても、単純な問題を落としていると点数が上がらない形なのがエグイですね。
まあ、実際、計算誤りは誤答に直結するので、それで良いような気もしますが、ちょっと間違えると6点消し飛ぶのはしんどい…。
(自分でやってて、ちょっとした計算ミスで18点飛ばしちゃった)
後半はいつもよりとっつきやすい印象だが、やっぱ難易度高いよ!
後半の問題は複雑ではありますが、マンスリーテストなんかと比べると、かなりとっつきやすい問題だった印象がありますが、ぼくの好みの問題かもしれません。
大問6(2)(3)はまさにチャレンジ問題って感じで、50分のテストで時間がない中で出てくるラスト問題にしては難易度高いです(いつも通りですがー!!)
しかも、大問6の前の大問5(3)もそこそこ難しかったりするんですよねー。
いや、理解してしまえばそんなに複雑ではないのですが、題材が複雑、要求している事項も(2)を踏まえた応用なのでいやはやなんともはや。
(しかし、このテストを150点満点取れる子が毎回複数人いる、というのが恐ろしいですね。算数が得意で得意で仕方がないんやろなぁ…)
国語
漢字とことわざがむずい
国語はぐっと難しくなっている感じは変わらずです。書取りも読みもキツイですね。 送り仮名も含めてきちんと正答出来る子どもたちすごい。
いや、これは日々ちゃんとやらんとできんすわ。
あと、ことわざや四字熟語の難易度も高めですね。つーか、日常的にほぼ使わないことわざ結構出してくるなぁ…という印象です。
四字熟語は普通にまあ…って感じなのですが、ことわざは使われないことわざはやっぱ使わないからなぁ…。
ことわざ・慣用句・熟語あたりはやっぱり「馴染みがあるかどうか」で終わっちゃうので、ドラえもんの学習漫画とか、その手のやつで補助学習させておくのがよさそうな印象があります。
女児向けだと以下とかは今風で子どもの食いつきもいいですね。ご褒美になるので、ちょくちょく買ってます。あと2冊でコンプリート。
文章題はイマイチだったなー
ただ、文章題は文章を読み取る力という意味では必要十分な文章だったのですが、本当にこの問題で適切なのか?という問題もあったりで、そもそもイマイチ感はありました。(テストの解説も不十分な印象)
小学校4年生ぐらいを対象にしている文章だと、レベル感の調整がむずいのかなーみたいな印象を受けたりしました。
文章として、言わんとしていることが読めれば解答できる内容ではありましたが。
全体の文章量は内容を鑑みると割と多めで、展開を読めてないとちょっと読むのがしんどいかなーという気もしました。
日ごろからちゃんと文章を読んで、構造を予測しながら読んでいないと、時間が足りなくなりそうです。
理科・社会
社会の難易度が高い(文化的資本みたいな意味で)
相変わらず社会の難易度が高いです。
ただ、マンスリーテストは純粋に深度の関係で難易度が高い印象なのに対し、組み分けテストは難易度自体は抑えめながら、範囲が広いです。
そのため、ちりばめられたヒントからうまく連想できないとしんどい、みたいな感じでした。
サピックスの教材の中に書いてあることが中心なのですが、自分の体験と教材の内容がうまく有機的に結びついているかどうか、みたいな…。
まあ、実際、社会は頻繁に各地を旅行している子が有利なんですよねー。当たり前なんですけど。
教材に乗っている無味乾燥な情報というよりは、各都道府県の実感を持った特色みたいなものが肌感であるかどうか、みたいなところを要求されている感じです。
問題自体は好きなのですが、子どもにその感覚を持たせるのはかなりハードルが高めではありますね。
(サピックスから「全国各地に旅行しておいてくださいね」と言われている気分ですわ…)
理科はわかりやすい一方、純粋に知らないとアウトな問題が取りづらい
理科は社会よりはかなり一般的な小学生の感覚と学んだことの有機的な結びつきが要求されている感じなので、社会と比べるととっつきにくさは低い印象です。
普通に問題文を追っているだけでも、そこに書いてある内容を踏まえれば答えが想定できそうな問題も多いですしね。
ただ、一方で純粋に知らないとアウトな問題も相応にあり、8割overの得点を取るのは正直しんどいだろうな、という感覚はありました。
いや、星座を今の段階でそこまで細かく把握できているわけがない。
(夏の大三角ならこたえられると思うんですけどね…。「デネブアルタイルベガ」の覚えやすさよ。)
しかし、理科は「生物」と「星座」が特に覚えてないとアウト系が多いので、興味を持って接せられるような本があるといいんですけどねー。
「天地創造デザイン部」は動物に偏ってるしなー。植物の漫画ってありますかねー。
全体的な所感
マンスリーより控えめな問題なのにマンスリーテストより難しく感じる
今回、自分でもパーっと解いてみたのですが、マンスリーテストよりも難易度的には控えめなのにかかわらず、マンスリーテストよりも少し難しく感じた(実際、平均点も少し低めっぽい)のはなんだったんですかね。
範囲の広さなのか、要求される知識範囲が広いからか…。
マンスリーテストの挽回!と思って受けているお子さんも多いとは思うのですが、まあ中々そうもうまくはいかなそうではあります。
特に社会はいろんなところに連れて行くのが求められている感ある
その中でも特に社会は子どもを色々なところに連れて行って、サピックスの教材と現実をリンクさせてあげないといかんのかな、という印象がありましたね。
サピックスの教材上だけだと、どうしても無味乾燥な情報になりがちです。
なので、各地域にいったときに道の駅で特産品を見て買ってかえるとか、各地のイベントや名物を食べて記憶に残してあげるとか、そういう地道な日々の遊びが身を結びそうな場所が社会なのかなーという感触です。
そういう意味では、4年生のうちに色々連れて行っておきたいところですね。
いや、特に西日本や四国は東日本に住んでいると土地勘がないので、実際連れて行っておきたいのですが、兎角遠いんだよなぁ…。