子どもと共通認識を持つため、マンスリーテスト10月分をいつものように解いてみたので、簡単にメモをしておきます。
全体的な傾向としてはあまり変わっていませんが、やはりジャンルが絞られてきたところもあり、きちんと勉強していると点数が取れそうな感じがする内容です。
一方で、正確に問題文を読む力も要求されてきている感じもしますね。たいへんだぁ。
算数
易化傾向は変わらず
算数については、前月同様、全体的にさほど難しいものは多くなく、範囲の中から重点的に出ているような形でした。
あまりガチャガチャした問題は多くないので、問題文をきちんと読んで解き方を把握できれば問題なく、ひらめきを要求されるような内容ではありませんでしたね。
一方で、解き方の順番(分数をどう処理するかとか)を間違えると面倒になるという点はあり、時間内に終えられるかどうかは微妙なところです。
分数や小数点、その他基本的な算数の問題では解き方の順序を間違えると非常に面倒なことになるため、子供が最短ルートの解き方で解いているかは見ておくのが良さそうです。
ケアレスミスはしやすい
難易度としては全体的に抑えめですが、計算間違いが起こりやすい通分や分数の問題、あるいは重複して数える問題が主体です。
そのため、ケアレスミスによる間違いはある程度避けられない部分もありそうです。
算数の点数はケアレスミスの有無で大きく変わるため、マンスリーテストのクラス昇降の基準も算数のケアレスミスによって左右されそうです。
その点、1、2クラスの昇降位であまり悲観する必要はなく、子供に対してもケアレスミスがあった場合は、むしろ「ケアレスミスがなかったらこれくらいまで行けたね」と話す方がいいのではないかと感じます。
(実際、うちの子も前向きに取り組めている感じはあります)
解き方自体がわかっていない場合は要注意かなー
一方で、ケアレスミスではなく、そもそも解き方がわかっていない間違いの場合は、親がきちんとフォローする必要があります。
特に分数や小数点に関しては、考え方の段階でつまずくと厳しいため、途中式も含めて日ごろから見てあげると良さそうです。
理科
理科も難しくはないかなぁ…。
理科も全体的に難しい問題は少ない印象です。
そもそも知識があるかどうかで結果が変わる問題は多くなく、問題文を読んで状況を把握し、日常の理科の感覚があれば解ける問題が多いですね。
状態の変化や光に関する問題は、日常の生活で感じられる理科なので、間違いが多ければ、日常的に理科の感覚を持てるよう親がフォローするのが良さそうです。
↑この辺を親も読んでおくといいかも。
得点の伸びは問題文を正確に読み解けるかどうか次第かな
全体として7割程度は取れる内容でしたが、それ以上になると問題文を正確に読み取って理解する必要があり、その点では難易度が高く感じられましたね。
状態の変化などは、問題文を正確に読んで状況を理解しながら解かないと、混乱して間違えそうな感じがあります。
実験の前提条件などは大人が読んでいてもぼんやりと読んでいると読み間違えますし…。
社会
社会は相変わらず難易度高いなぁ…
社会は相変わらず単純な知識を問うものというより、日本語の文章を読んで知識に結びつけて回答することが求められ、難易度が高いです。
旅行に行ったことがあるとか、アンテナショップで見たことがあるとか、学習+αの紐づきがあるかどうかでとっつきやすさが変わる印象がありますね。
素の学習だけだと無味乾燥度が高くてしんどそう…。特に農業はスーパーとかで産地を見ながら野菜を買うとかで知識と実生活を紐づけたいところです。
完全な知識問題がきちんととれているかは着目したいところ
一方で、過去の範囲でもある産地や資料の名前など、知らなければ解けない問題も一定数あるので、そのあたりの正答状況で、日々の学習ができているかどうかの把握には有用です。
そのあたりの明らかに知っているはずの問題が間違っている場合は、日々の勉強を見直すと良さそうです。
逆に、複合的な問題でつまずく場合は、文章の読み取り力に着目すると良さそうですね。
得点を伸ばすのはかなりしんどそう…
社会も7割程度取れていれば十分で、8割以上取れるのはしっかり勉強し、日本語の読解力も備わっている子に限る印象です。
漏れなく正答するのはそれぐらい大変ですね。誤読しやすい。
問題を解いて思うのは、旅行経験が多い家庭の方が実感に基づいた知識を持ちやすそうだな…という点です。
特に関西、九州、四国など関東以外に行ったことがあるかどうかで、特産物の理解度にかなり違いが出そうです。
まあ、行けなくても、頑張って覚えてもらうしかないですが…。
全体
というわけで、国語以外の算数、理科、社会を大人が解いてみた、印象でした。
サピックスの教材を全く見ていない状態でも大人なら平均7割は取れますが、逆に言うとそれ以上は難しいですねー。ケアレスミスしちゃう。問題の難易度はかなり高いと感じます。
子どもも、ケアレスミスがある前提で、平均7割ぐらい取れてれば一旦十分なのではないでしょうか。
(それぐらいでもかなり上位ですし)
また、4年生も折り返しを過ぎてきたこともあり、マンスリーテストでは、問題文をきちんと読めているかどうかが問われる問題が増えている印象があります。
問題文にヒントが書かれているケースも多く、長めの問題文で前提を理解しにくいものも多いですね。
ケアレスミスが多い場合は、問題文をきちんと読めているかも含めて指導すると、子供にとってレベルアップの機会になりそうです。