参考書や勉強を題材とした漫画の「ガクサン」が非常に面白く&学習方法の教本として非常に良い出来なので、子どもが読んでもいい扱いにしている本棚に黙って並べてみたところ、前向きな効果があった、という話です。
ガクサン、学習に対してめちゃめちゃポジティブなメッセージが出されている上、小学生でも真似が出来るメソッドが多いので刺さると結構効きますね…。
ドラゴン桜などと比較すると、圧倒的に無難な絵柄なのも強い…。
ガクサン強いぜ
小学生女子に刺さりやすい要素が多い
ガクサン、ジャンルは青年コミックなのですが、かなり小学生女子ぐらいでも読みやすい要素が多いんですよね。
- 題材が参考書や学習方法でなじみがある
- 絵柄は可愛い系
- 主人公も可愛い系の女性社員
- 言葉に逐一解説があるので読み進めやすい
キャラクタも無難にカワイイ感じ、題材も身近な題材となると、小学4年生ぐらいであれば全然興味を持って読めてしまいます。
問題と解決のスパンが短くて読みやすい
また、ガクサンは基本的には問題提起→解決!を数話で繰り返す構成なので、そもそもかなり読みやすく、面白さが感じやすい構成なんですよね。
もちろん、小学4年生ぐらいになれば長編も十分読めるのですが、サクサクとした話の構成でテンポ良く面白いと感じるポイントが多いと訴求力はやはりあります。
学ぶ行為をすごくポジティブに賞賛してくれる
また、当人が頑張っていることである「学ぶ行為」を率直に本作の福山さんが称賛してくれるのもあり、比較的好ましいモチベーションの持ち方をしてくれる手助けになる、というのも少しはありますね。
いや、もちろん子どものモチベーションは上下しつつ、やりたくない気分のときも多いのですが、1日の間にどこかで正しいモチベーションに回帰してくれることが多くなってきているような印象があります。
親がそれを直接説いても日常の空間の中ではなかなか響かない部分もあったりするので、間接的に肯定感を高めてくれるのは、ありがたいところです。
実際の効果
共通の「望ましい姿」が共有されたので話が早い
ガクサンを子どもが履修する効果で一番大きいのは望ましい学習の姿が共有できるところですね。
「復習が大事!」とか「習慣化が大事!」みたいなどこにでも書いてあるメソッドを子どもと共有するのは意外と大変(子どもは親の話はきいていないから)なのですが、そこを漫画のキャラクター経由で説得されると、思ったよりも効果があるものです。
学習のあるべき姿というか、なぜこのような形での学習になるのかの腹落ちが子どもの中で出来ると、親と子供の間である程度の共通言語をもとに会話が出来るようになるので、非常に効果的です。家庭内カルチャーの醸成の役に立つというか。
「復習やりなよー」→「めんどくさいからヤダ」という会話はありがちですが、「福山さんも言ってたでしょ」「せやな…」というルートで突破できるようになったりするのはデカいところです。
取り入れられそうなテクニックを自分で取り入れ始めた
また、朝活みたいな取り入れやすそうなテクニックを子どもながらに触発されて取り入れ始めたりしていたりもします。
基本的にガクサンで推奨されている学習テクニックは極めて普遍的なものなので、何か取り入れるとしてもあまり害はなく、有効なものであり、この点は非常に良いですね。
結局のところ、自分でこれをやってみよう!とか、これで頑張ろう!と思ったことの方が長続きしますし、親や塾から言われてやっていることよりも、自信につながると思いますし…。
一過性かもしれないけどねー
まあ、とはいえ、一過性の話であり、実態としては徐々に効果が薄れるものなような気はするのですが。
とはいえ、続刊が発売される都度、子どもも読み返す機会がありそうですし、ガクサン自体かなり面白い漫画なので、本棚に差しておくのは悪くないような気がしますわね。